シワの種類と治療

しわ

ひとくくりにシワと言っても様々なものがあります。シワの種類によって原因、治療法も異なります。代表的な3つシワを紹介いたします。

小ジワ
表情ジワ
たるみジワ

小じわ(乾燥じわ)

小じわについて

一つ目は小じわ。これは表面に浅く刻まれたシワで、ハリがなくなることで生じてきます。肌のハリはコラーゲンやエラスチンなどの健康な線維によって保たれています。しかし、年齢とともに段々と弱く、脆くなってきてしまい、肌がスカスカの状態になってくることで小じわがはいるようになります。

小じわの1番の原因は乾燥です。皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層から構成されており、乾燥により表皮にヒビが入った状態です。浅いしわなので、気にしない方も多いですが対処せずに放置すると徐々に深くなってしまう可能性もありますので早めのケアが肝心です。

治療法

治療法として、まずは保湿をして肌を乾燥させないことです。またコラーゲンやエラスチンの産生を促すことで肌の弾力を取り戻しましょう。コラーゲンやエラスチンの産生を促す治療としてはコラーゲンピールやヴェルベットスキンなどがあります。保湿は、クリニックでイオン導入をしたり、お家でドクターズコスメを使うことでしっかり内側から水分量を高めることが可能です。

表情ジワ

表情ジワについて

2つ目のシワは表情ジワ。表情ジワは筋肉の動きにより刻まれるシワで、眉間や額、目じりのシワなどが代表的な例です。何度も同じ表情をしていると、無表情の時にでも眉間に建てジワが、おでこに横ジワが!なんてことも。そうなってしまうと、上記の小じわに含まれるため皮膚を再生するような治療が必要となってきます。また、表情ジワにより刻まれたシワは上記の小じわよりさらに深く、治療が長くなることもあるので、ぜひ『刻まれる前に』治療したいですね。

治療法

治療法として、まずは原因であるシワが刻まれる動きを抑えることが先決です。刻まれるのを抑える方法として、ボトックス®注射があります。ボツリヌストキシンという毒素から、たんぱく質だけを抽出して作られた製剤で、この注射を筋肉に打つことで、筋肉がリラックスして表情ジワが刻まれるのを防いでくれます。またシワが深く刻まれている場合は、ヒアルロン酸注射でボリュームを出していきます。

たるみジワ(真皮じわ)

たるみジワについて

3つ目のシワはたるみジワ。たるみ?シワ?どういうこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はシワの代表例『ほうれい線』これもたるみジワなのです。なぜこのたるみジワと呼ばれるシワができてくるのかというと、年齢とともに段々と組織が小さく萎縮していくことに原因があります。顔は外側から皮膚、脂肪、筋肉、骨という順で層になっているのですが、この各層で萎縮が起こってきます。骨粗鬆症は聞いたことがある人が多いと思いますが、あれも骨の萎縮が原因です。骨が痩せて小さくなり、筋肉も小さくなり、脂肪も少なくなり、今まであったもののボリュームがなくなっていく…そうすると、皮膚が余って下に垂れてきてしまうことは容易に想像できますね。こうして皮膚が垂れてくることにより生じるシワがほうれい線やゴルゴライン、マリオネットラインなどです。

治療法

治療法として、ヒアルロン酸注射となります。まず、ボリュームが減ってしまった骨の部分をヒアルロン酸で埋めていき、元々の大きさに戻します。また、脂肪が減って凹んでしまっているところにもヒアルロン酸を注入して、元のボリュームに戻します。直接ほうれい線やゴルゴラインにヒアルロン酸を入れずとも、この段階でシワが薄くなるのを実感いただけると思います。たるみジワの原因となっている『たるみ』をヒアルロン酸によって改善しているからです。そして、少量だけ一番気になっているほうれい線やゴルゴライン、マリオネットラインなどに注入することで、とても自然な仕上がりとなります。

最後に

シワ治療は早ければ早いほど、より簡単なケアで対応できます。乾燥による小ジワはもちろん、表情ジワ、たるみジワと部位や原因はさまざまですので専門のクリニックに相談をしてみてください。
予防的ケアも普段から心がけて、本当の自分を取り戻しましょう。